冬期講習

今日はバイト先の冬期講習の研修があった。
冬期講習で持つ生徒は3人。

  • 高3受験生のセンター英語対策。現在D〜E判定
  • 中2の社会復帰支援。主要5教科指導。現在5教科で65点。
  • 小6の算数・英語。小学生にして英検4級取得済み。教育熱心すぎる家庭で容赦なく苦情が来る。


今年の冬はこれまでになくやりがいがありそうだ。



僕は3年近く塾講師をやっているが、しばしば中学生やその親がテストの点数ばかりを気にしすぎだと感じる。


「テストの点数が上がらないから、ここをこうやって教えてください」なんて要望があるけれど、テストの点数を上げること自体、本当は講師の仕事ではないと、僕は思う。


確かにテストの点数によって、場合によっては進路が大きく変わるのだから、その意味では重要かもしれない。
でも、テストの点数を上げるだけなら、講師がカリキュラムを作って、外発的動機付けをして勉強をさせれば、大体の人の成績は伸びる。
事実、個別指導に来る生徒は、ほぼみんな成績が伸びる。


でも、先生が何でも指導してテストでいい点を取ればいいのか?
それで成績が伸びたら生徒は幸せになるのか?


違うだろ。そんなのは単に敷かれたレールの上を歩いただけ。ただの対症療法。


いずれは社会に出て自分で考えて自分で行動するときが来る。
自分の力で学習していかなければならないときが来る。


そんなとき、ずっとレールの上を歩いてきていた子なら戸惑うに決まってる。
その前に自立のトレーニングをするのが教育のかたちなんじゃないか。
レールの上を歩いていって、自立できない大人とか、自分から学ばないニートとか、そんなのには絶対になって欲しくない。


だから僕は、スパルタ指導で数多くの生徒を有名校に進学させている、この辺じゃ有名な某塾がキライ。
そして、ただ単にテストの点数を上げることに大きな意味はないと思っている。
個別指導の講師が手伝えることは、生徒が自分に合った学習の方法を一緒に探していくことだ、と。
それは単純に成績を上げることより遥かに難しいことだが、講師が出来る最高の仕事だと思う。


生徒には、誰もレールを引いてくれない世界に足を踏み入れたときに、自分の力で進んでいける人になって欲しい。
成績は関係ない。どのような進路を選んでも、人はいつかは自立していかなければならないのだから。



というように講師をやって生徒と共に自分も学んでいます。
まぁ、上のように書きましたが、生徒にやる気を出させるために成績を上げることはあります。
テストの点数とか成績は、本来、ただ教育に利用するためのものだと思います。それ以上でもそれ以下でもない。


あぁ待ち遠しい冬期講習。